新宿区の早稲田から高田馬場エリアにあるインプラントと矯正治療を含む統合的歯科治療を行う歯科医院

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〒162-0045 東京都新宿区馬場下町63 西堀ビル1階

お問い合わせ03-3232-6482

歯髄再生治療|神経を失った歯を再生医療で残す選択肢 shizuisaisei

監修:医療法人社団 育秀会 早稲田駅前歯科 矯正歯科 理事長 兼 院長 川端 秀男

むし歯や外傷で神経(歯髄)を失った歯に、ご自身の歯から培養した「歯髄幹細胞」を移植し、歯髄そのものの再生を目指す再生医療です。

当院は東京メトロ東西線 早稲田駅から徒歩1分。2026年9月中旬より、第二種再生医療等として歯髄再生治療の提供を開始しました。

※ 自由診療(公的医療保険の適用外)です。効果には個人差があり、再生が得られない場合があります。
歯の断面図。外側からエナメル質、象牙質、中心に歯髄があり、根管を通って神経・血管が歯槽骨へつながっている。歯根の周囲にはセメント質・歯根膜・歯肉がある。
歯の中心にあるのが歯髄(神経・血管)。神経を抜く治療では、ここが失われます。

この記事の要点

歯髄再生治療とは?
神経を失った歯に、ご自身の不用歯(親知らず・矯正で抜く歯・生え変わる乳歯など)から培養した歯髄幹細胞を根の中へ移植し、神経や血管を含む歯髄組織の再生を目指す再生医療です。
どんな人が対象?
むし歯や外傷などで神経を失った、または神経を取らざるを得ない歯があり、細胞の元になる不用歯があって、全身状態などの基準を満たす方です。歯が割れている、重度の歯周病がある場合は適応外となることがあります。
保険は使える?費用は?
公的医療保険は使えない自由診療です。当院の費用は1本あたり900,000円〜1,320,000円(税込 990,000円〜1,452,000円)で、治療する歯の根管の数と、象牙質の移植を併用するかどうかで異なります(詳細は「費用」の項をご覧ください)。
どのくらいで再生する?
細胞の培養に時間がかかるため、移植までにお時間をいただきます。移植後は経過観察で再生の状況を確認します。
必ず再生しますか?
いいえ。再生が確認できない場合もあります。その場合は再度の移植を検討するか、通常の根管充填で治療を完了します。

歯髄再生治療とは

歯髄再生治療とは、神経(歯髄)を失った歯の根の中に、ご自身の歯髄幹細胞を移植して、歯髄組織の再生を目指す再生医療です。失った歯そのものを作り直す治療ではなく、歯の内部にある神経と血管の組織を取り戻すことが目的です。

一般的な根管治療では、神経を取り除いたあとの根の中に、人工の材料を詰めて封鎖します。歯髄再生治療では、この人工材料の代わりに、培養した歯髄幹細胞を移植します。歯髄の働きが戻れば、歯に栄養が届き、細菌に対する抵抗力や象牙質を修復する力が回復することが期待されます。

通常の根管治療と歯髄再生治療の違い
通常の根管治療歯髄再生治療
根の中に入れるもの人工の充填材ご自身の歯髄幹細胞(培養したもの)
歯髄の機能失われたまま再生を目指す(再生しない場合もあります)
必要な準備根の中の清掃・消毒上記に加え、細胞の元となる不用歯の抜歯と培養
保険適用あり適用なし(自由診療)

こんな方はご相談ください

  • むし歯や外傷で、歯の神経を抜いた(抜く必要があると言われた)歯がある
  • 神経を抜いた歯が、変色したり、根の先に膿がたまったりして気になる
  • 根管治療を繰り返しても症状が続いている
  • できるだけ自分の歯を残したい

歯髄と歯髄幹細胞のはたらき

歯髄(歯の神経)は「歯を生かす組織」

歯髄は、歯の中心にある神経と血管の集まりです。歯に酸素と栄養を届け、冷たさや痛みを感じ取り、外からの刺激に応じて象牙質を作って歯を守ります。健康な歯髄は薄いピンク色をしています。

歯髄幹細胞は「歯髄をつくる元になる細胞」

幹細胞とは、自分と同じ細胞を増やす力(自己複製能)と、さまざまな細胞に変わる力(分化能)を持つ細胞です。歯髄の中にある幹細胞が歯髄幹細胞で、神経や血管の再生に関わる因子を分泌することも知られています。

歯髄幹細胞は、親知らずや矯正治療で抜く歯、生え変わる乳歯など、噛み合わせに関係のない歯(不用歯)から採取します。骨髄から採取する方法に比べ、体への負担が小さいのが特徴です。

神経を失った歯に起こること

神経を失う原因で最も多いのはむし歯です。ほかにも、進行した歯周病、強い衝撃(転倒・事故)、歯ぎしりや食いしばりによる持続的な力などで、歯髄がダメージを受けることがあります。神経を取ったあとの歯には、次のようなことが起こりやすくなります。

  • 痛みに気づきにくい:感覚がなくなるため、むし歯や炎症の発見が遅れます。
  • 歯が割れやすい:歯の内部に栄養が届かなくなり、時間とともにもろくなることがあります。
  • 根の先に膿がたまりやすい:詰め物や被せ物のすき間から細菌が入り込み、内部で感染が進むことがあります。
  • 再びむし歯になりやすい:歯髄の防御機能が働かず、進行しやすい環境になります。
  • 色が変わりやすい:内部の血流が途絶えるため、歯が黒ずむ・黄ばむことがあります。

歯の黒ずみや、歯ぐきの腫れが気になる場合は、歯髄がすでに失われている可能性があります。早めにご相談ください。

関連ページ:虫歯治療

治療の対象となる方・ならない方

歯髄再生治療は、どなたにでも行える治療ではありません。安全に行うため、事前の診察・検査で基準を満たすかを確認します。下記は目安であり、最終的な適応は、当院の再生医療等提供計画に基づき担当歯科医師が判断します。

対象となる可能性が高い方

  • 歯髄炎・根尖性歯周炎などで、根管治療が必要な歯がある
  • 外傷などで歯髄がダメージを受けた歯がある
  • 細胞の元となる不用歯(親知らず、矯正で抜く歯、抜け落ちる予定の乳歯など)がある
  • すでに歯髄幹細胞バンクにご自身の細胞を保管している
  • 歯根が割れておらず、歯を残せる状態である
  • 書面で同意をいただける

対象外・慎重な判断が必要な方

  • 妊娠中、または妊娠の可能性がある
  • 歯根の破折や重度の歯周病など、歯を残せない原因がある
  • 使用する薬剤・麻酔薬にアレルギーがある
  • 感染症、悪性腫瘍、代謝・内分泌疾患、膠原病などの既往・治療歴がある
  • 担当歯科医師が、安全性や効果の面で適さないと判断した

当院は、親知らずの抜歯や矯正治療も行っているため、細胞の元になる歯についても、一連の治療計画の中でご相談いただけます。

関連ページ:親知らずの抜歯 / 矯正治療について

治療の流れ

歯髄再生治療は、細胞の培養期間をはさむため、複数回の通院が必要です。基本的な流れは次のとおりです。

  1. ご説明・事前診察

    治療内容、期待できる効果、リスク、費用を歯科医師がご説明します。お口の中の診察、レントゲンなどの検査、既往歴・全身状態の確認を行い、適応かどうかを判断します。

  2. 不用歯の抜歯と細胞の培養

    噛み合わせに関係しない歯を通常の方法で抜歯します。抜いた歯は、再生医療等の基準を満たした細胞加工施設へ送られ、歯髄幹細胞を取り出して培養・凍結保存します。ご希望の場合は、将来のために歯髄幹細胞バンクで長期保管することもできます。

  3. 治療する歯の事前処置

    細胞を移植する歯の神経や感染した組織を取り除き、根の中を洗浄・消毒して、細菌のいない状態に整えます。この準備が不十分だと再生が妨げられるため、丁寧に行います。

  4. 歯髄幹細胞の移植

    培養した歯髄幹細胞を解凍し、コラーゲンなどの薬剤と混ぜて、根の中に注入します。象牙質の移植を併用する場合は、粉砕・加工した象牙質もあわせて移植します。移植の前には、あらためて同意を確認します。移植後は、細菌が入らないよう歯の上部を仮封します。

  5. 経過観察

    移植後は、歯髄が再生しているかを定期的に確認します。再生は時間をかけて進み、根の中が新しい歯髄組織で満たされ、その上を守るように象牙質が作られていくと考えられています。必要に応じて、MRIなどの検査をご案内することがあります。

  6. 最終的な被せ物・詰め物

    再生が確認できたら、仮封を外して、金属・セラミックなどの最終的な修復物を入れます。再生が認められない場合は、通常の根管充填を行って治療を完了します。

治療を中止する場合があります。強い副作用が出た場合、治療開始後に対象外の基準が判明した場合、十分な数の細胞が得られなかった場合、ご本人が同意を撤回された場合などです。中止した場合も、通常の治療で歯を守るための対応を行います。

象牙質の移植を併用する方法

当院では、歯髄幹細胞だけを移植する方法のほかに、歯髄幹細胞とあわせて象牙質を移植する方法も選べます。象牙質は、歯の大部分をつくっている硬い組織で、歯髄を外側から守っています。

象牙質の移植では、細胞を取り出したあとの不用歯の象牙質を粉砕・加工し、培養した歯髄幹細胞と一緒に根の中へ移植します。再生した歯髄のまわりに、より厚みのある象牙質がつくられることを目指す方法です。象牙質が厚くなることで、歯の強度を高めることや、根の中のすき間をふさいで再感染を防ぐことが期待されています。

2つの方法の違い
歯髄幹細胞の移植歯髄幹細胞+象牙質の移植
根の中に入れるもの培養した歯髄幹細胞培養した歯髄幹細胞と、粉砕・加工した象牙質
目指すこと歯髄の再生歯髄の再生に加え、歯髄を覆う象牙質の再生量を増やすこと
材料の元になる歯ご自身の不用歯ご自身の不用歯(細胞を取り出した同じ歯の象牙質を使います)
費用(1本あたり・税別)900,000円〜1,200,000円1,020,000円〜1,320,000円

どちらの方法が適しているかは、診察と検査で歯の状態を確認したうえで、担当歯科医師がご説明します。象牙質の移植を併用した場合も、歯髄や象牙質が必ず再生するとは限りません。

他の治療法との違い

歯を残す方法は、歯髄再生治療だけではありません。歯の状態によって、適した選択肢は変わります。

神経に関わる主な治療法の比較
治療法対象となる歯の状態内容保険
歯髄温存療法神経がまだ生きている歯むし歯が神経に近くても、神経の全部または一部を残して封鎖し、神経を抜くことを避ける症例により異なる
通常の根管治療神経が炎症・壊死している歯神経を取り除き、根の中を消毒して人工材料で封鎖するあり
歯髄再生治療すでに神経を失った歯(または取る必要がある歯)神経を取り除いた歯に、培養した歯髄幹細胞を移植して歯髄の再生を目指すなし(自由診療)
抜歯後の補綴(インプラント等)歯を残せない状態の歯抜歯して、インプラントやブリッジ、入れ歯で機能を補う方法により異なる

「神経がまだ生きている歯」は歯髄温存療法、「神経を失った歯」は歯髄再生治療、というように、対象となる状態が異なります。歯を残せない場合には、インプラント治療を含め、最適な方法をご提案します。

メリット・リスク・限界

期待できること

  • ご自身の細胞を使うため、他人の細胞を使う場合に比べ、拒絶反応の心配が少ない
  • 歯髄の機能(栄養供給・感染への抵抗力・象牙質の修復)が回復する可能性がある
  • 神経を失った歯の変色・もろさ・再感染といった問題の軽減が期待される
  • ご自身の歯を長く使える可能性がある

リスク・限界

  • 必ず再生するとは限りません。個人差があります
  • 歯そのものは再生できません
  • 歯根破折や重度の歯周病など、抜歯が必要な原因がある歯は、歯を残せない場合があります
  • 抜歯に伴う痛み・腫れ・出血、根管治療に伴う痛み、麻酔薬や薬剤に対するアレルギー反応が起こる可能性があります
  • 公的医療保険が使えず、費用は全額自己負担です
  • 細胞の培養や移植のために、通院回数・期間が必要です

主なリスク・副作用:抜歯・根管治療に伴う痛み・腫れ・出血、麻酔薬・薬剤によるアレルギー、細胞の培養不良により移植できない可能性、再生が得られない可能性があります。

制度について

歯髄再生治療は、再生医療等の安全性の確保等に関する法律で「第二種再生医療等」に分類され、認定再生医療等委員会の審査を受けた提供計画を、厚生労働大臣に提出して提供します。当院は、厚生労働省への届出を行ったうえで治療を実施します。

費用

歯髄再生治療は自由診療です。費用は1本あたりの金額で、治療する歯の根管(歯の根の中の管)の数と、歯髄幹細胞に加えて象牙質の移植を行うかどうか(象牙質の移植を併用する方法)で異なります。

歯髄再生治療の費用(1本あたり)
治療する歯歯髄幹細胞の移植歯髄幹細胞+象牙質の移植
前歯(一根管)900,000円(税込 990,000円)1,020,000円(税込 1,122,000円)
小臼歯(一根管)950,000円(税込 1,045,000円)1,070,000円(税込 1,177,000円)
小臼歯(二根管)1,000,000円(税込 1,100,000円)1,120,000円(税込 1,232,000円)
大臼歯(三根管)1,100,000円(税込 1,210,000円)1,220,000円(税込 1,342,000円)
大臼歯(四根管)1,200,000円(税込 1,320,000円)1,320,000円(税込 1,452,000円)

費用には、抜歯費用、特定細胞加工物製造費、歯の粉砕加工費、移植費、検査費(当院以外で実施するMRI・血液/尿検査などの検査費用を除く)などが含まれます。

  • 移植の前に行う事前の治療と、最終的な被せ物・詰め物の費用は、別途かかります。
  • お支払いは、治療開始前に前金でお願いしています。
  • 歯髄幹細胞バンクでの保管を希望される場合は、別途、保管費用がかかります。
  • 治療中止となった場合の費用の扱いは、事前にご説明します。
  • 治療目的の自由診療は、医療費控除の対象となる場合があります。詳しくは、税務署または税理士にご確認ください。

その他の料金は料金表をご覧ください。

よくある質問

歯髄再生治療で「歯」そのものは再生できますか?

いいえ。再生するのは、歯の内部にある神経・血管を含む歯髄組織です。失った歯そのものを作り直す治療ではありません。

保険は使えますか?

使えません。歯髄再生治療は公的医療保険が適用されない自由診療です。

他院で「抜歯が必要」と言われた歯でも、歯髄再生治療で残せますか?

抜歯の原因によります。歯根が割れている、歯周病が重度で歯を支える骨が大きく失われているなど、歯髄以外に問題がある場合は、歯髄再生治療を行っても歯を残せない可能性があります。まずは診察と検査で、歯の状態を確認します。

親知らずや乳歯がない(すでに抜いてしまった)場合は受けられませんか?

細胞の元になる不用歯が必要です。矯正治療で抜く歯や、生え変わる乳歯でも代用できる場合があります。過去に歯髄幹細胞バンクへ保管されている場合は、その細胞を使えることがあります。

すぐに治療を受けられますか?

すぐにはできません。適応の確認、細胞の元となる歯の抜歯、細胞の培養、移植する歯の根の中を無菌化する処置が必要です。条件が整ってから移植を行います。

治療期間はどのくらいですか?

細胞の培養期間をはさむため、複数回の通院が必要です。期間は歯の状態によって異なるため、診察の際に具体的にご説明します。

痛みはありますか?

抜歯や根管治療は局所麻酔を使って行いますが、処置後に痛みや腫れが出ることがあります。移植そのものは、麻酔をした状態で、根の中に細胞を注入する処置です。

歯髄が再生しなかった場合は、どうなりますか?

再度の移植を行うか、通常の根管治療・根管充填で治療を完了するかを、ご相談のうえで決めます。

通常の根管治療や、歯髄温存療法との違いは何ですか?

通常の根管治療は、神経を取ったあとの根の中を人工材料で封鎖する治療です。歯髄温存療法は、神経がまだ生きている歯で、神経を残して抜髄を避ける治療です。歯髄再生治療は、すでに神経がない歯に、新たに歯髄の再生を目指す治療です。

妊娠中・授乳中でも受けられますか?

妊娠中、または妊娠の可能性がある方は、受けられません。授乳中の場合は、診察時にご相談ください。

お子さまでも受けられますか?

年齢には条件があります。診察のうえ、担当歯科医師が判断します。

ご予約・お問い合わせ

診療時間・アクセスの詳細はこちら、院長・スタッフはこちらをご覧ください。

出典・参考資料

  • エア・ウォーター・アエラスバイオ株式会社「歯髄再生治療」「歯髄幹細胞バンク」aerasbio.co.jp
  • エア・ウォーター・アエラスバイオ株式会社「象牙質再生について」aerasbio.co.jp
  • 厚生労働省「再生医療等について:関係法令、その他関係通知等」(再生医療等の安全性の確保等に関する法律)mhlw.go.jp

神経を失った歯を、できるだけ残したい方へ。
まずは歯の状態を診察でお確かめください。

適応の可否は、診察と検査のうえで判断します。

歯髄再生治療は自由診療(公的医療保険の適用外)です。効果・経過には個人差があり、再生が得られない場合があります。主なリスクは「メリット・リスク・限界」の項をご確認ください。

早稲田駅前歯科 矯正歯科

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