虫歯

虫歯とは

虫歯とは、細菌が口の中で食べかすか糖を利用して「酸」を作り、その酸によって歯が溶かされる病気です。
(糖は砂糖だけではなく、ご飯やパンなど、非常に多くの食品に含まれています。)
次のような4つの条件がそろった場合に虫歯(むし歯)になると考えられています。

■虫歯になりやすい歯の質、歯並び、噛み合わせになっている。
■虫歯菌が旺盛な活動をしている。
■歯につきやすい糖質(甘いものなど)を多く摂取する食習慣がある。
■プラーク(歯垢)が歯に付着したままになっている時間が長い。

医学専門用語では「う蝕」と呼ばれ、英語では「Cavity」、ドイツ語では「Caries」と言います。
虫歯は「どんなに頑張って歯磨きをしても出来てしまうもの」ではなく、しっかりと予防を行えば、「高確率で予防ができる病気」でもあります。

歯にとって神経はとても大切なものです。歯に栄養を行き渡らせ、むし歯のときには痛みで教えてくれます。神経がなくなると歯に栄養はいきません、またむし歯になっても痛くならないので気がつくのがおくれます。場合により100%ではありませんが当院ではMTAセメントやタンニン再生療法で神経の保存が可能です。
自費診療になりますので、詳しい費用につきましてはお問合せください。

虫歯の進行

C1.エナメル質(歯の表面)の虫歯

ほとんど自覚症状がないので、つい放っておきがちです。しかし、この程度のときに治療しておけば痛みも無く、簡単です。
初期の虫歯はエナメル質の溝の中にできます。エナメル質は知覚がなく、ほとんど自覚症状がないので、気づきづらいですが、違和感を感じた場合などお気軽にご相談ください。

C2象牙質(神経に近い)虫歯

虫歯がエナメル質を超えて象牙質に広がると、冷たい物や、甘いものがしみます。このころまでは、治療もわりと早くすみます。虫歯が神経(歯随)まで達する前に治療することをお勧め致します。

C3.神経(歯随)まで進んだ虫歯

絶えず激痛に悩まされます。歯随(神経)がおかされるので、歯随をとってしまいます。治療に時間がかかります。神経を侵す程の虫歯になると歯冠は殆ど壊されて腐っています。
そのために長い時間をかけて治療をして、冠をかぶせなくてはなりません。

C4.歯根まで進んだ虫歯

根の先が化膿して、歯根膜炎を併発していれば、噛んだときに痛く根の先にウミの袋ができている事も多いです。抜歯をする事もあり治療は困難になります。
神経の孔を通して顎の骨に最近が感染しますと顔が大きく腫れて骨膜炎を起こす事があります。

虫歯ができるまで

口の中には、常在菌が少ない人でも120種、多い人では350種以上も菌が存在しています。
その中のミュータンスなど数種類の虫歯(むし歯)菌が歯の表面に付着しているところに、砂糖などの糖質がつくと、菌体内多糖という糊(のり)のようにべたつくものをつくりだして歯に強力に付着して、繁殖を始めます。
この状態をプラークといい、歯磨きをしていない状態の歯の表面を爪や楊枝で掻き落とすとチーズのような粘着物として目で容易に見ることができます。

このプラークの中で砂糖や炭水化物が発酵し、酸が産生され、蓄えられます。
そして、この酸によって硬く石灰化していた歯質が脱灰(だっかい)されてしまいます。
初期の脱灰は、歯の最表層よりも、内層に数十ミクロン入ったところのほうが強く起こり、歯の内部に浸透した光が複雑に屈折反射するために白濁(はくだく)した様相(白斑〈はくはん〉)を呈しています。

この白斑のレベルであれば、ていねいな歯磨きを続けることで唾液の生理的作用によって再石灰化が期待できます。
このように脱灰と再石灰化が繰り返しつつ起こりながら、再石灰化よりも脱灰が多く起これば、その結果としてむし歯が発生することになります。

関連項目