TV等でさかんに歯磨きペースト、ハブラシの宣伝で虫歯予防という言葉がとても安易に使われています。
なかには、液体歯磨きで虫歯予防が可能であるかの画像が流れています。歯のよごれの表面はプラーク(バイオフィルム)でおおわれており、この中に無数の虫歯を躍起させるバイ菌が潜んでいます。このバイオフィルムが虫歯予防や歯周病治療を困難にしています。


通常ばい菌による病気であれば「抗菌薬で治るだろう。」だれしもこう考えるはずです。
しかし、このバイオフィルムは薬剤を通しません、ある意味細菌がバイオフィルムというカバーにより守られているのです。
だから、抗菌薬(抗生剤)を飲もうと効果はありませんし、液体歯磨きでうがいしてもばい菌は落とせません。
これは、歯科医ならだれしも知っているので、CMを見て「嘘つき」とつぶやいているのです。

お子さんの虫歯治療をしっかりとしたいなら、まず乳歯の時点で虫歯を作らないことです。
大人のかみ合わせの不正は実は乳歯の虫歯から始まると言っても過言ではありません。
神経をとらなければいけない虫歯ができて本来のはえかわりよりも早期に乳歯が喪失してしまうと、6才臼歯が手前にきてしまい(アンカレッジロス)ランぐい(叢生)の原因となります。

当院では、真剣に虫歯予防に取り組むためにかかりつけ強化型診療所の施設基準をとり、ダイアグノデントというレーザー虫歯診断機により虫歯の診断をおこなっています。

CMのように安易には虫歯予防はできません、月1回虫歯予防のためお子さんを受診させてください。

投稿日:2020年1月20日|カテゴリ:お知らせ